我が家は生活の中で、健康のために食事や運動はもちろん重要ですが、特に「睡眠」を重視しています。
質のいい「睡眠」をとることで、精神的にも余裕が生まれ、仕事のパフォーマンスも上がります。
夜中、トイレに行きたくなった時や喉が渇いて起きた時に電気をつけると、明るすぎて目が覚めますよね。 その状態から寝つけなくて睡眠不足に・・・なんてことはありませんか。
そんな時には「常夜灯」がおすすめです。
コンセントに差すタイプや、電池式で両面テープで設置する後付けタイプもありますが、我が家は家を建てる際に照明として設置しました。
実際、設置したメリットやデメリットを紹介していきます。
照明計画に悩んでおられる方の参考になれば幸いです。
健康のためには良質な睡眠が必要
慢性的な睡眠不足になると、糖尿病や肥満、高血圧を悪化させ心筋梗塞や狭心症のリスク、脳血管障害のリスクが上がります。また、意欲低下・記録力の減退など精神面にも悪影響が出ます。
最近では、アルツハイマー型認知症を悪化させることもわかってきています。
(引用:睡眠と生活習慣病との深い関係/e-ヘルスネット:厚生労働省)
光と睡眠の関係
睡眠に関連するホルモンに「メラトニン」があります。
「メラトニン」は夜に高く、昼に低くなります。光の影響を受け、光により分泌が抑制されると、覚醒度が上がります。(引用:メラトニン/e-ヘルスネット:厚生労働省)
要は、目が覚めます。
再入眠をスムーズにするためには、メラトニンの分泌を減らさないために、「光」を遮ることが求められます。
深夜の廊下は3〜5lxが最適な明るさ
睡眠中、途中で目が覚め、急に暗い場所から明るい場所に入ると、頭痛や不快感を生じます。
ただ、真っ暗の中、手探りでトイレに行くというわけにもいかないので、少しの明るさは必要です。
中途覚醒時の最適照度の研究では、暗順応の状態から点灯照度を0.5〜30lxまで上げていくと、3lxの照度が交感神経の活動が低く、最も緊張を生じにくかったとされている。
引用:北堂真子:良質な睡眠のための環境づくり-就寝前のリラクゼーションと光の活用-,バイオメカニズム学会誌,194-198,29(4),2005.
深夜の廊下照明の要件(視認性・安堵感・眩しさ)を検証した研究では、最適照度は5lxとされている。
以上から3〜5lx程度の明るさがすすめれるそうです。
色も覚醒に影響があり、赤みを帯びた光ほど落ち着かせる効果があります。
「常夜灯」がおすすめ
常夜灯とは?
一晩中つけておく明かりになります。 夜間の安全確保のためにつけます。
コンセントタイプや乾電池タイプもあります
メリット:賃貸でも可、灯りの明るさを選べるタイプもある。 安価。
デメリット:コンセントタイプは場所が選べない、乾電池タイプは電池交換の必要がある。壁に出っ張りができて、埃が溜まる。
アマゾンで、コンセントタイプを購入してみました。(購入した商品:LYRIDZ センサーライト2パック入り 1,436円(税込))
LED電球で、人感センサーと明暗センサーが付いているもので、左の調光ボタンで1〜50段階で調整できます(5段階でも調整可)。薄くていいです。ちなみに、1ヶ月の電気料金は約6円(1w、1日8時間点灯、1kwh27円換算)だそうです。人感センサーは少しタイムラグがあり、すぐに反応しないこともありました。
コンセントタイプの常夜灯を設置するなら、先にコンセントの位置を想定しないといけないので、乾電池タイプの方が、便利かもしれません。
照明計画に「常夜灯」をいれました
賃貸ではコンセントタイプを使用していましたが、気に入った場所に設置できないことと、でっぱるしコンセントも1口潰すので家を建てる際には初めから照明として設置しました。
設置する場所は、夜の自分の行動から以下の2ルート。
①寝室からトイレに行くまでの廊下とトイレ内
②寝室からキッチンまでの廊下と階段、リビング
①2階寝室〜廊下〜トイレ
廊下に1箇所、トイレ内に1箇所設置しています。
フットライトは2000〜3000mm間隔で配灯し、取り付けの高さは250〜300mmを目安にコンセントと高さを揃えるときれいに見えます。(引用:すまいのあかり設計集/パナソニック)
トイレが狭いので、初めから照明を設置することでスッキリしました!
あまり暗くないので、子ども(5歳児)が夜中に一人でトイレに行ってくれます。
↓廊下とトイレ内にはこの照明を設置しています。
ちなみに、よくあるトイレ奥のコンセントに常夜灯をつけると、下の写真のようにごちゃごちゃします。埃も溜まりやすく、掃除はしにくそうです。手前の足下は、トイレの影になって暗くなっています。
②2階階段〜リビング・キッチン
2階(階段上)と階段の1〜2段目、リビングに1箇所設置しています。
保安灯になるタイプを設置しています。
コンセントに差し込んでおくと暖色の明かりですが、外すと白色の明かりになります。停電時は30分間点灯します。
また、電池を入れておく必要がありますが、コンセントから外せば懐中電灯になります。20時間連続点灯します。
停電時の懐中電灯の代わりになり、場所も固定されていて懐中電灯を探さなくていいので良いです。
新築時につけてよかった点
好きなところに設置できたことと、出っぱりがなくスッキリします。 特にうちはトイレが狭いので、良かったです。
また、リビングの常夜灯は間接照明代わりになったので、もともと持っていた間接照明は捨てました。
照明の掃除をしなくて良くなりました。インテリアよりも、掃除の手間を減らす方を優先しました。
後悔している点
2階のトイレ内の照明を扉を開けて正面の位置につけたのですが、目に光が入るので少し眩しいです。
光が直接、目に入らないように手前の壁面につければよかったです。
照明の位置を決めるのは難しいなと感じます。
建築の打ち合わせ時に、うちは照明の希望を担当者から聞かれて、当方の希望が全採用となってしまったので、実際に住むまではとても不安でした。
今なら担当の方に、常夜灯の「つけたいルート」と「暗め」が好みであることを伝えてお願いすると思います。
まとめ
「常夜灯」は健康のための「良質な睡眠」をとるために全力でお勧めします。
自分が家を建てる時に、「常夜灯」について調べましたが、実際に設置している個人のブログや画像があまりなかったので、実際に使ってみた感想をまとめました。
家を建てられる方で「常夜灯」を照明計画に考えておられる方の参考になれば嬉しいです。