ママ外科医のつぶやき〜仕事と家事・育児の両立はできるのか?〜

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こんにちは、Noriです!

今回は、仕事と家事・育児は両立できるのか、私の個人的な感想を書こうと思います。

これから外科を少しでも考えている先生のキャリアプランの参考にしてもらえると嬉しいです。

目次

共働き世帯が増えている

2023年の総務省統計局の労働力調査によると、共働き世帯は70%だそうです。

引用:「共働き世帯の状況」労働政策研究・研修機構

https://www.jil.go.jp/kokunai/blt/backnumber/2024/04/c_01.html#note

医師の場合、共働き世帯は35%で、特に20〜40歳台だと40%と増加傾向にあります。

引用:「医師に共働き事情を調査、専業主婦、フルタイム、時短それぞれの苦労も」MedPeerStyle

https://style.medpeer.co.jp/n/nba76c1d90e06

女医さんが増えていることもあり、今後、更に増えそうです。

50代以上と40代以下の先生達を比べると、40歳代以下の先生で専業主婦家庭は少なく感じます。

50代以上の先生は外科医+専業主婦というパターンが多くて、私の周りは共働きの医師夫婦が多い印象です。

ママ外科医になってからのデメリット

1.自己研鑽の時間がない

夜の研究会の参加など、全くできなくなりました。
日々更新される新しい薬について、アップデートする時間がありません。

座学はまだWebでなんとかなりますが、手技や経験を積もうと思うと、時間の制約があって難しいです。

例えば、指導医が術中にママ女医さんに何か教えようとしても、「子供のお迎えで・・・すみません。帰ります。」となると、せっかくの機会を逃してしまいます。

2.気を遣うことが多い

子供の急なお迎えや休みも多く、残業ができないために、
周りの先生に仕事をお願いしないといけないことが、多々あります。

そこで普段から、なるべく

・「ちょっとした雑務は進んで受ける」
・「みんなが入りたくない週末に待機当番に入るようにする」
・「自分が急に抜ける事を想定して、まめに中間サマリーを書いておく」
・「自分がいない時に、急な容態変化が予想される場合には、患者・家族にまめに病状説明しておく」


といった事をしていました。

Nori

職場にも、家族にも、気を遣います

3.残業できないから休日出勤

残業できないので、休日に出勤して、書類業務や外来の予習をしています。

自分の家族には申し訳ないな、と感じます。

ママ外科医を続けるために

1.理解のある職場で働く

職場の理解があると働きやすいです。

さらにマンパワーが強いと、かなりいいです。

特に、上司の理解があるかないかで、本当に変わります。

私の場合、夫も外科医なので、残業できる日を何曜日と当番制にして決めていて、残業できる日に長めの予定手術や待機当番にあたるように調整してもらっていました。

あとは、マンパワーが強いと働きやすいです。

人が減っていく状況を経験しましたが、スタッフの余裕がなくなって、職場の雰囲気も悪くなっていきました。

Nori

上の2つって、実際、働いてみないとわからないんですよね・・・
初めの見学では、「いいこと」しか言われないので

2.出産前に一人立ちできると復帰しやすい

定型的な手術が一人でできるようになってから、出産しました。

日常の業務は一人でできるので、復職してもすぐに即戦力として働けて、仕事の融通をきかせることができます。

出産前の経験で仕事をこなしています。 

3.専門医は計画的にとりましょう

専門医のための症例を集めるのにも時間がかかるので、仕事に集中できる時期に、症例を一気に集めた方がいいと思います。

私の周りにも医師になってすぐに子供を産んで、専門医をとって働いている先生もいますが、
優秀で、かなり強い意志がないと難しい、と感じました。 

4.頼れる所には頼る

実家が頼れるなら、ありがたく頼りましょう。

うちは実家が遠く、頼れないので、かなり大変です。

他にも時短家電や家事代行、頼れるものは頼りましょう。

5.ギブアンドテイク

私は独身の時期もそれなりにあったので、子持ち先生の仕事をカバーをすることもありました。

どちらも経験した感想からすると、

「子供がいるから、待機当番と当直はできません。緊急の呼び出しは来れないけど、手術はしたいです」という態度は、

職場内で不満が出て雰囲気が悪くなるので、やめた方がいいと思います。

最近、共働きの医師夫婦も増えているので、昔ほど、業務を減らしてもらう理由としては通じなくなっていると感じます。

ほとんどできなくても、少しは譲歩する姿勢を見せたり、みんなが引き受けたがらない仕事を(できる範囲で)受けたり、

たまにでもいいので

そんな態度を見せた方が、仕事をお願いしやすいし、自分も働きやすくなります。

6.うまく切り替える

性格によると思いますが、うまく切り替えができないと疲弊しちゃいます。

仕事から帰った後、家事・育児が待っていて、休まる時間がありません。

私は、帰ってからも仕事のことを考えてしまうタイプで、ものすごく疲れます。

両立をしようと思うなら、頭の切り替えを意識した方がいいです。

今後の自分のキャリアプラン

いつまでバリバリ働けるのか

なんとか、夫と協力してこなしていますが、かなり大変です。

しかも40歳を超えて、最近、体力の衰えを感じるようになってきました!

当直なんてしたら、2-3日は引きずります。

30代の頃には感じなかった「続けられるんだろうか・・・」という不安。

外科医として独り立ちするのに10年以上かかったのに、働ける期間が短いんじゃないか、と感じてます。

セカンドキャリアについて

今のペースで仕事を続けることは大変なので、仕事をどうしようか悩んでいます。

ずっと外科医はできないので、次にどんな働き方をしようか考えています。

まとめ

ママ外科医は家事と育児・仕事の両立ができるのか、について考えてみました。 

個人的な感想としては、続けられなくはないけど、かなり大変だと思います。

女性に限ったことではなく、修練中に子供ができると、実家の支援がなくて共働きの場合、
思ったように仕事ができず、どちらかのキャリアが犠牲になりやすいです。

子供が生まれてから専門医を取っている友人は、とても意思が強く、実家の助けもあって、優秀な人で、みんなが真似できるようなものではないです。

私としては、ある程度、一人で仕事ができるようになってから子供を産んだので、仕事はその時の経験という「貯金」で続けられていると思っています。

今後のキャリアプランの参考にしてもらえたら、嬉しいです!

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この記事を書いた人

40代共働き外科医。
外科専門医、サブスペシャリティ専門医を取得済み。
長男5歳、次男4歳、ベビー1人を外科医の夫と育てています。
主に家事や育児で時短になったことや便利だと感じたことを発信しています!

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